コンサルティング業界における面接は、その他の業界とは面接形式が異なる(フェルミ推定、ケース問題)だけではなく、自己紹介や過去の話を聞く際においても、見ているポイントが大きく異なります。
私は新卒や中途の面接官を務めさせていただくことも多いので、どんな視点で受験生を見ているのか簡単にまとめて見ました。面接官に対して効果的に自分を説明するためにも、一度目を通していただいて損はないのではないかと思います。
またよくありがちなミスについても最後にまとめて見ましたので、ぜひ参考にしてください。
■必ずチェックされる意識すべきポイント
・普段からどこまで深く考える癖がついているか
過去のエピソードを話していただいた後で、必ず面接官から2、3質問を投げかけられるかと思います。
それほど難しくない質問で考えこんでしまわれるようであったり、整理して返答ができないようだと、
「緊張しているのかな」ではなく、「1つの事に普段からあまり深く思考する癖が付いていないな」と判定されてしまいます。
就活本に載っているような色々なトピックに対して、それぞれ薄いレベルの返答を準備した位では面接は通過できないと考えておいてください。
それよりも、1つでも多く深く考え抜いたトピックを用意することが大事です。
・気持ちよくコミュニケーションを取れる相手かどうか
→単に人が良いなあ、という訳ではありません。それはまはや当然の資質であり、
思考のスピードや言葉選び、xxxを見ている感じです。
この点を捉え間違えないようにした方が良いです。
・物事を枠組みとして捉えることが出来る人か
MECEな思考方法やフレームワークに当てはめた考え方を初めからできる人はほとんど居ません。
とはいえ、です。何か目の前に起こる事象に対して、どのように受け止め、頭の中で処理する癖がついているのかは重要な資質だと考えます。
これは目の前の事象を一度自分の中で抽象化して考えてみるプロセス、とも言えます
■(一般的には大事と思われがちだが)全く気にしていないポイント
・エピソードの独自性
入社面談においては、特に「すごい話」が聞きたいわけではありません。
部活の部長をやっていたとか、何かで優勝・入賞したとか、コンサルの面接においては、はっきり言ってしまうとどうでも良いです。
上段でも触れたとおり、我々が一番に見ているポイントはその人の思考そのものになります。
過去の功績は参考程度にはさせていただきますが、事前に丹念に作り込まれたエピソードによって採用することはまずないのです。
それよりも面接の場では、その人の思考プロセスを見ていますので、過去に「何をしたのか」に囚われ過ぎないようにしてください。
大事なのは「なぜ」そのようにしたのか、「どのように」したのかの部分です。そこをきっちりと詰めた上で面接にのぞみましょう!
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