グローバルプロジェクトで価値を出すのは難しい・・
コンサルティング業界で仕事をしていると海外メンバーとの構成チームで仕事をする場面が当然のように訪れます。
例えば、上司がドイツ人、部下が中国人、スイス人、お客さんがアメリカ人みたいなケースです。
もしも英語がそこまで得意でなかったとしたら、どのように乗り切ってプロジェクトで生き残れば良いのか??
このような環境で自分の価値を発揮するのは、どんなに英語に堪能な人であってもかなり難しいです。
というのも、グローバルチームで自分がどのように価値(バリュー)を発揮していくかというのには、ある程度コツがあるからです。
それを見誤ると、どんなに英語が喋れたとしても「君はノーバリューだ(無価値だ)。」と切り捨てられて、終わってしまいます。
一方でそこまで英語ができなかったとしても、自分の価値を発揮する方法が分かっている人は、
プロジェクトメンバーから認められて、コイツは英語イマイチだけれど、大事なこと言うから聞いておくか、という感じになります。
では明暗を分ける違いは一体何なのか?
今日はその辺りを中心にお話ししたいと思います。
1.提案型の部下になる
日本人の上司の場合は、報連相を重視する傾向は強いです。
そして完全に統率された指示系統のもと、上司にとって一切の無駄なく、
自分の思った通りにプロジェクトが進んでいくことを良しとする人も多いです。
一方で、グローバルメンバーが上司になる場合、少々事情が異なってきます。
部下であっても権限を持たせ、小さな問題であれば自分で解決策を見つけ、
実施し、結果だけを報告して欲しいと思っています。
それが分かっておらず、いちいち些細なことで確認をしたり、報告したりしていると、
コイツは特に付加価値を生み出さないし、別に居なくてもチームが回るなと思われてしまい、
即切られる対象になってしまいます。
2.報告を英語で簡潔にまとめる
日本人の上司でも当然なのですが、ダラダラと報告されるのをより嫌がる傾向が強いです。
常にお客さんに報告するつもりで、事前に報告データをまとめて簡潔にレポートをするように気をつけましょう。
文章でダラダラ伝えても忘れられてしまうことが多いので、なるべく図表を使ったりしてまとめるようにしてください。
特に英語が苦手な方の場合、丁寧に報告をしようと考えてつい助長になってしまいがちです。
本当に伝えたいポイントを、伝えたい優先順で並べた上での報告を心がけてください。
3.ミーティング内容は事前に英語でシミュレーションしておく
これも英語の会議に限った話ではないのです。ただ、日本語の会議以上にスピード感が速く感じられて、
かつ英語がそこまでだったりすると、発言する間もなく会議が終わってしまうことになるでしょう。
ではどうしたら良いのか?
これは事前準備しかありません。
まずは自分しか情報を持っていないであろう事項を並べてみてください。
そしてどの情報をチームやお客さんに提示したら、最も刺さって議論が広がるかを考えます。
それが1個でもあると、会議における自分の価値が高まります。
発言量は決して多くなくても構いません。むしろ他の国メンバーには敵わないので、
違う角度から戦うための工夫が大事になってきます。
■まとめ
- 上司には常に提案型のスタイルで話をするようにし、些細なレベルの仕事は全て自分で解決した上で報告だけをする。
- 報告形態を工夫する。ダラダラとテキストで報告するよりは、1つ分かりやすい図表があった方が良い。
- 英語で不利な状況では、自分の価値が最大化されるトピックを準備しておき、1点突破を目指す。それにより、コイツは何か価値あることを話す人物だと思わせるようにする。
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