外資系コンサルティング業界の面接を受ける場合、面接の構成要素は以下のようになる。
- 自己紹介、志望動機の説明
- フェルミ推定もしくはビジネスケース
- 受験者から面接官への逆質問
特に気になるのがフェルミ推定とビジネスケースではないかと思うので、以下に詳しく解説してみた。
自己紹介、志望動機の説明
やたらとなぜ?なぜ?と掘り下げて聞いてくることを除けば、自己紹介と志望動機を話すところまでは、他業界の面接と同様である。
面接中にガチな問題を出題し、受験者に解かせた上でその場でプレゼンをさせるのが外資系コンサル業界の主な面接方法となっている。(非外資系のITファームでは出題されない事もある。)
フェルミ推定
「今から10分で日本に存在する歯ブラシの全本数を算出してください。」
このように言われるのがフェルミ推定だ。
今の自分が知り得る前提情報を基に、可能な限り正解に近い値を計算していく問題になる。
ビジネスケースとは違い、世の中に明確な答えが存在するのが特徴だ。
ところが大事なポイントは、算出した値の正確さではない!!ここが重要だ。
では面接官は一体何を見ているのか?
計算をしていく過程で、大きな枠組みから小さな枠組みにしっかりとブレイクダウンさせていく力があるかどうか。
今回のお題と算出に使用した枠組みが適切かどうか。
これはある程度センスも求められるが、例えば以下のようなポイントだ。
OK → 日本全国の電柱の算出時に都市部と地方という枠組みを使って切り分ける
NG → 日本全国の電柱の算出時に法人と個人という枠組みを使って切り分ける
都市部と地方では、電柱の間隔が異なる場合や、都市部では電柱が地中に埋め込まれているので、計算過程で2つにパターン分けするのは的を得ている。
しかし、法人と個人というのはしっくりこない。電柱の立て方は電力会社が決めることであり、法人、個人といった単位で本数が変わるものではないからだ。
算出根拠を説明する際に、明快に分かりやすく話すことができるかどうか。
ビジネスケース問題
「業績が振るわない遊園地の売上を5年後に3倍にする為のロードマップを考えてください。今から10分あげるので、10分後に説明してください。」
という無茶振りも甚だしい出題をされるのが、ビジネスケースとなる。
ビジネスケースの特徴としては、フェルミ推定とは異なり、正解と呼べるものが世の中に存在しない事が多い、もしくは色々な正解があり得るのがポイントだ。
例えば、上記の遊園地の問題ならば、以下のどれもが答えになり得る。
新しい遊具を増設する
新しいチャネルに広告を打つ
海外旅行客用のプランを設定する
などなど。
ここで一番大事なのは、なぜそのような答えにたどり着いたのか。である。
斬新なアイデアを聞きたいのではく、答えを導き出す際の論理構造が知りたいのだ。
もちろんその上で斬新なアイデアが含まれていればなお良い!
ビジネスケースに関してはかなり奥が深いので、また別のエントリーを使って、より詳細な説明を行いたいと思います。
外資系コンサルティング業界の面接概要については、以上になります。
とても大事な内容なので、よく分からなかった方はぜひもう一度読んでみてくださいね!
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